6月頃と秋に花が咲くアジサイ。
「それでは二季咲きじゃないか」と
言われたこともありますが、
この業界では
「二季咲き」を「四季咲き」と表現することがよくあります。

四季咲きの性質は、株が大きくならないと見られません。
同じ花が二回咲くのではなくて、
新しい花芽があがってきて開花するからです。

開花時期は、はっきりと分かれているわけではなく、
6月頃の花が咲き終わると、
8月の終わりごろから9月にかけて次の花が咲きはじめます。
その花は秋深くなると渋い赤紫色に変化して
花の終わりも美しいのです。


このアジサイは由来は
埼玉県川口市の安行の盆栽屋の先々代が、
東京で2種類のアジサイを購入したこから始まります。
一つは四季咲き性のアジサイでした。

この名もなき四季咲き性のアジサイは、
「安行四季咲き」と名付けられて、
植木の生産地である安行の地で大事に育てられてきました。

海外にも渡って、名を変えて世界中に広まり
特徴的な苗を選抜して名をつけて販売されたりしています。

よく聞かれることですが
安行四季咲きアジサイと、エンドレスサマー、
四季咲きヒメアジサイ、ペニーマックは同じですか？と。
よく似ていることは確かです。
この4品種であれば、
1品種だけ選んで育ててみてはいかがでしょうか。

当方では、安行四季咲きアジサイとペニーマックを
分けて生産していますが、
どちらか1品種あれば十分だと思います。

【分類】
落葉低木

【高さ】
1.5m

【幅】
1.5m

【開花期】
6月～秋

【植栽位置】
日なた、半日陰、明るい日陰

【土の質】
水はけ良く、保湿力のある土。
アジサイは、土質による色の変化もおもしろい特徴です。

【水やり】
鉢植え : 表土が乾いたらたっぷり。
カラカラに乾かさないように
露地植え : 夏日照りが続くようなら根元にしっかり水やり

【手入れのポイント】
アジサイは葉をしっかり育てることで病気を防ぎます。
葉物野菜の肥料など、少し窒素分が高い肥料がおすすめです。
株が大きくなり、葉が混んでくると
カイガラムシがつくことがあります。
花が咲いた枝を花後に整理して風通しを良くします。

【植え方　私たちのやり方】
https://kanjirou.base.shop/blog/2023/07/29/154331

【育て方のポイント】
https://kanjirou.base.shop/blog/2023/07/29/153613