2023/09/26 00:00



【育て方のポイント】

黒いポリポットは、苗を生産するための仮のポットです。
お気に入りの植木鉢やお庭に植えるときは、この黒いポットを外します。
慌てて黒いポリポットごと植えないように
お気を付けください。

植物によって生育しやすい環境や土壌、水の量は違います。
特に注意が必要な植物については商品ページに記載することとして、
ここでは、私たちが生産している環境と方法をお伝えします。
参考にしていただけたら幸いです。

私たちが心掛けていること
お庭で育てていただけるように、「特別なことをしない」を心掛けて育てています。
開花の時期を調整したり、
矮化剤などの生育に影響を与える特別な薬剤は一切使用していません。

私たちの圃場の環境
屋外の最低気温は マイナス約13℃ 最高気温は約38℃ 年々上昇しています。
ビニールハウスは無加温で 最低気温は約マイナス5℃ 最高気温は約42℃。

ビニールハウスの役割
屋外で栽培している植物と、ビニールハウス内で栽培しているも植物があります。
ビニールハウスの役割は、
幼苗期に寒風や土壌の凍結から保護することや、
強い直射日光を寒冷紗で調整し、木陰や日陰を好む植物を保護することです。

ビニールハウスのかわりにできること
霜や寒風から植物を守るために
玄関や軒下に移動したり、
植物の根元に藁を敷いたり、冬の間だけビニール袋で囲うことも有効です。
常緑樹が寒風を遮ってくれますし、樹木の木陰が直射日光を和らげてくれます。

私たちが使用している土 
赤玉土7 : 腐葉土3 が基本です。
水はけ良く、保湿力があり、特殊な植物以外はほとんどこの土で栽培しています。

私たちが使用している肥料
チッソ、リン酸、カリのバランスが同じくらいの有機肥料を使用しています。
施肥は真冬と真夏を除いて、
春、芽吹き始めるころと、花が終わったころに葉色の様子を見ながらもう一度追加します。
肥料の量は、肥料の袋に書いてある量を参考にしてください。

肥料は多すぎると「肥料あたり」といって植物が枯れる原因になります。
肥料あたりが心配な場合は少なめに与えて様子を見ます。

水やり
私たちが生産している植物はほぼ同じ管理です。
鉢植えの場合、植え替えをしたり路地に植えこんだ時には、たっぷり水を与えます。
鉢のまま育てるときは、
春・秋 表土が乾いたら鉢底から流れ出るまでしっかり水を与えます。
夏 ホース内に残っている熱湯になった水を出し切ってから水やりを始めます。
  気温が30℃を超えてきたら、午前中に水やりをしっかりしても、夕方乾いていたらもう一度水を与えます。
冬 表土が乾いていたら、一番暖かい時間帯に水を与えます。

病気
それぞれの植物によって発生する病気は違います。
症状を見て、ひとつひとつ対処方法を調べています。

虫は生きるために葉を食べたり、幹に穴をあけて卵を産んだり、とにかく命がけでやってきます。
取っても取ってもどこからともなくやってきます。そういうものです。
葉に穴が開いたり、木くずが根元にたまっていたり、黒いコロコロした糞を見つけたら近くにいる証拠です。
私たちは広範囲に薬剤散布することは避けています。
なぜなら、虫が全くいなくなったら困るからです。
虫がつかない植物はないと思って、植物や虫たちとお付き合いいただけると嬉しいです。

薬剤を使用する場合は
使用方法をよく読んで、適切な時期、量、使用可能な植物と、効果のある病気や虫をしっかり調べます
必ず適合する薬剤を使用してください。

図鑑を見る
どんな環境が好きなのか、どんな特性があるのか、
図鑑に限らず本で調べることをお勧めします。

最後に
一つのお庭でも、場所によって水はけも日当たりも違います。
育てたい植物はどんな場所が好きなのか、私たちはポットを移動させながら探すことがよくあります。
腕や知識だけではどうにもならない時もあります。
植物にとっては引っ越しですから新しい土地に適応できないこともあるのです。
うまく育たないこともある、ということを頭の隅に置いていただいて
大きく育っていくことを楽しみにしていただけたら思います。

色々やってみたけれど困った、ということがあれば
ご遠慮なく[お問合せ]からお声がけください。