この植物のことを「ガビサンイヌビワ」と呼んでいます。
日本では葉の形がヒイラギに似ていることから
ヒイラギイヌビワ　とも呼ばれているそうです。

アメリカでは　クリスマスフィグ。
赤い実がクリスマスの頃まで落ちないからだとのこと。
しかし、
当圃場でのクリスマスの頃のこの木の状態はというと、
葉も実も落ちた落葉樹の冬の姿。
クリスマスが暖かい地域では、
クリスマスフィグが見られるのかもしれません。

中国四川省での植物探索でこの植物と遭遇し、
日本に導入したという方に聞くと、
四川の山に自生し、そこここで見られるとのこと。
ガビサンは峨眉山、四川省にある山の名前です。
果実はイヌビワによく似ているから
ガビサンイヌビワ　という名は
この植物をよく表していると思います。

樹形は立性と這性があると聞きました。
実生してみればわかるのですが、
確かにこの特徴がみられます。
樹形といい、葉の形といい、
型にはまらない伸び伸びした感じがおもしろい植物です。
お届けするのは実生苗ですから、
ぜひ、その特徴も楽しみながら育ててみて下さい。

花は花嚢と言って、
果実に見える物の内側に花が咲いているのです。
実は夏に熟し始めるので、
カテゴリーは悩んだ末に「夏の花」にしています。
実は約1cm～1.2cm。
真っ赤に熟すと食べられます。
中はタネがいっぱいですが甘みがあります。

日本に自生するイヌビワは雌雄異株とあります。
カビサンイヌビワは1本でも実が熟しています。
個体差はありますが、苗が小さいうちから実が見られます。

【分類】
落葉低木(当園では)
暖地では常緑かもしれません

【高さ】
約1.5m

【幅】
約1m

【実の時期】
6月～8月

【植栽位置】
明るい半日陰

【土の質】
水はけ良く、保湿力のある土。

【水やり】
鉢植え : 表土が乾いたらたっぷり
露地植え : 根づいてしまえば雨任せで大丈夫。
但し、苗木が小さいうちは、花時期に日照りが何日も続いたら
根元に水やりをお願いします。

【手入れのポイント】
幹が柔らかいうちは支柱をして育てることをおすすめします。
病気や虫の影響はほとんどなく、剪定するほど伸びず、
とても育てやすい植物です。


【植え方　私たちのやり方】
https://kanjirou.base.shop/blog/2023/07/29/154331

【育て方のポイント】
https://kanjirou.base.shop/blog/2023/07/29/153613