このくるみボタンのような花からは
とても良い香りが漂います。
大きい花序で15cmほど。
蜜を求めて蝶の仲間が集まります。

大きな葉も特徴的で、
濃く深い緑色がピンクの花を引き立てます。

花は美しく芳香が漂うのに
「クサギ」という名前はちょっと残念な気がします。
しかし、この名がこの植物の別の特徴を良く表現しています。　

通りすがりに軽く葉に触っただけでも独特な香りがします。
この香りをクサイと表現する人もいれば、
何かを煎ったような香ばしい香りだとか、
薬のような香りだという人もいます。

どこかにも書きましたが、
香りの表現も感じ方も人それぞれですから
名前で嫌わずに、育ててみて頂けたら嬉しいです。

この植物の大きな特徴がもうひとつあります。
根が広がり伸びた先から芽が伸びてくるのです。
私たちの圃場では、冬、
宿根草のように地上部が枯れこみます。
翌年、同じ場所からも芽が顔を出しますが、
少し離れたところからも顔を覗かせます。
年々根は広がって、意外な場所から顔を出すことがあります。
広がって欲しくない場合は、
まだ小さいうちに不要な芽を抜いてください。

【分類】
落葉低木(暖かい地域では常緑越冬)

【高さ】
約1.2m

【開花期】
7月～10月

【植栽位置】
日向、半日陰、明るい日陰

【土の質】
水はけ良く、保湿力のある土。

【水やり】
鉢植え : 表土が乾いたらたっぷり
露地植え : 根づいてしまえば雨任せで大丈夫。

【手入れのポイント】
北関東では幼苗のうちは冬の防寒対策で苗を守ります。
霜、凍結、寒風から保護すると、地上部が枯れても越冬します。
特に剪定は必要ありません。
葉がかじられていたら、
葉の裏に大きめのイモムシがいることがあります。


【植え方　私たちのやり方】
https://kanjirou.base.shop/blog/2023/07/29/154331

【育て方のポイント】
https://kanjirou.base.shop/blog/2023/07/29/153613